日本語とフランス語で微妙に意味が違う言葉
日本語になったフランス語はそこそこ多いのですが、本国と日本とでは意味がビミョーに違う言葉も結構あるのです。今回はそんな言葉をご紹介したいと思います。
日本「カニカマ!」 / フランス「Surimi!」
フランスに来て驚いたのが、日本でお馴染みのカニカマがあったこと。でもフランス人は「Kanikama」と呼ばず、「Surimi」と呼んでいたのも衝撃的だった。なるほど、確かに「魚のすり身」には違いない( ˘ω˘ )フランスに限らず、海外では「Surimi」と呼ばれているんだとか。フランスではSurimiは大人気で、サラダやサンドイッチ、さらにはスシのネタにも使っている。さすがグルメの国だけあり、ネットでSurimiレシピを検索するとお洒落なレシピがゴロゴロ出てくる(Surimi recetteで検索!)。
日本「クレヨン!」 / フランス「それはCraie de cire(クレ・ドゥ・シール)でしょ?」
日本でクレヨンと呼ばれているものはフランス語ではCraie de cire(クレ・ドゥ・シール)と呼ばれている。Crayon(クレヨン)は確かにフランス語だけど、本国では日本でいう「鉛筆」のことを指すのが一般的。英語ではいわゆるクレヨンはWax crayonというらしいので、どうやら英語を経由して日本に入って来たようです。
日本語「ピーマン!」 / フランス語「Poivronでしょ!」
日本語のピーマンは、フランス語で唐辛子を指す「Piment(ピモン)」に由来しています。唐辛子とピーマン、結構似ているけど微妙に違う。でも実は元々同じもので、唐辛子を辛くないように改良したのがピーマンなんだそう。
日本語「ミルフィーユ!」/ フランス語「Mille feuilleミルフイユだよ?」
薄いパイ生地を幾層にも重ねたお菓子で、「千枚の葉」という意味。でも、日本語でお馴染みの「ミルフィーユ」という発音だと、千人の女の子(Milles filles)という意味に聞こえてしまうので、フランスへ行ったら「ミルフイユ」と発音しましょう。
日本語「アヴァンチュール?ぽっ…(頬を染める)」 / フランス語「おっしゃあ、冒険だぜ!」
なぜかアヴァンチュールとかランデヴーとかフランス語由来の言葉ってお洒落でアダルティなイメージがあるけれど、Les Aventures de Tintin(レ・ザヴァンチュール・ドゥ・タンタン)など純粋に「冒険」という意味で使われています。『ガンバの大冒険』に色気を感じないのと同じように。ちなみにランデヴー(Rendez-vous)もフランスでは「約束・予約・アポイント」といったごく普通の意味です。「今日の午後、歯医者のランデヴーがあるんだ」なんて言ったりします。色気もへったくれもないですね(*_*;
日本語「ティッシュ!」 / フランス語「ムショワール(Mouchoir)のことかい?」
ティッシュはフランス語だと「布 (Tissu、ティシュー)」という意味になってしまいます。ムショワール(Mouchoir)はいわゆるちり紙だけでなく、ハンカチも指します。語源はSe moucher(ス・ムシェ、鼻をかむ)から来ているので、いわば「鼻をかむときに使う紙または布」という意味なんですね。
日仏、両者の違いが面白い。
個人的にはSurimiという言葉の響きが好きです。まだまだ他にも「微妙に意味が違う言葉」はあると思います。何か見つけたら付け足しておきますね。